建依別賞 2024 予想！過去傾向から読み解く有力馬を公開！

馬場改修工事による休み期間も終わり、いよいよ再開した高知競馬。
これまで真夏の短距離戦だった建衣別賞が、今年は秋に開催をずらして行われます。

建依別賞2024の基本情報

コース解説

交流重賞競走である黒船賞同様、1400m戦のレース。
スタンド奥からスタートし、ぐるっとコースを1周してくるコース構成。1,2コーナーはやや狭く、3.4コーナーは逆に広めのコーナー設計がされています。
そのため、向こう正面からスピードに乗せ、広いコーナーをそのままのスピードで駆けてくるという戦法が決まりやすく、他の競馬場での短距離戦とは一味違う展開を見ることができます。

出走表

地元のトップスプリンター、ヘルシャフトがトレノ賞からの連勝を狙って参戦。
迎え撃つは逆転を狙う11頭。大きな実力差もなく、レースのたびに着順も入れ替わるため予想は難解ですが、果たして今年はどうか。

建依別賞2024 予想 過去傾向

※2014年~2023年の統計データ

人気傾向

1番人気の馬券圏内100%の安定感に、2番人気の馬券圏内入線70%と抜群の安定感。
かといって3つ目が荒れるといえばそうでもなく、基本的には5番人気以内で決まっています。
そこまで配当は跳ねない重賞と思った方がいいでしょう。

過去5年の配当と傾向

枠傾向

2枠の好走が10%で、内枠3つは連対率もかなり落ちています。
掘られる内側は不利になることが多いと考えてよさそう。馬群に包まれるような場合だと、一気に好走率は落ちます。それに並ぶ凡走率の5,7枠も要チェック。
ただ、複勝率は1,3枠ともにそれなりです。
一方、4枠はホットスポット。この好走率は目をつけておきましょう。

脚質傾向

同距離の世代限定戦である黒潮皐月賞はそこまでばらけのないデータでしたが、古馬混合となると話は別。基本的には逃げ先行馬で決着します。
頭で買うならスピードに重きを置いて購入してよさそうです。

年齢傾向

高知は高齢馬でも活躍が目立つため、8,9歳でも複勝率は高いです。JRAや南関東などからの転入で恒例の場合はさらに注意が必要。
逆に若馬は好走率が低めです。

建依別賞2024 予想 前哨戦データ傾向

前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。

ポイント1 トレノ賞、A級ステップもともに狙うは馬券圏内。

ステップレースであるトレノ賞は、馬券圏外からは【0-0-0-7】。
他のA級から参戦の場合も馬券圏外は【0-0-0-18】とともに大不振。
基本的に着外からの巻き返しは難しいと考えてよく、好走馬から狙うのがセオリーです。

参考レース② ペリドット特別

前で飛ばした2頭が作ったペースは速めで、4コーナー前で捕まるとそのまま後退。4番手以降で脚を溜めた馬たちの戦いになった。
勝ったバリチューロは実力通り。トレノ賞は後方からのレースを余儀なくされたが番手を取れれば力は上位なのを改めて示した。
ただ距離および道中のペースはこれくらいが好走のラインか。
後ろが届くような展開だと他の馬たちの方に分がある。

参考レース③ A-2

近走不振だったロイズピークがダノンジャスティスをマークしてたたき合いを制したレース。かなり時計もかかり、消耗戦という形だった。
こういう消耗戦に強いのがヒカリオーソ。やはり東京ダービーを勝利している実力は確かで、スピード決着にならないのならまだまだ強い。反面、行った行ったになると現状では分が悪い。
切れる脚がそこまでないダノングリスターも同様。デシジョンは好走するが決め手に欠ける。

参考レース④ トレノ賞

先行勢の中ではヘルシャフトのみが唯一好走し勝利。ハイラップもこなして千切るあたりはやはりダートグレード2着馬の底力。今の高知では力が数段上だろう。
注目するべきは2,3着以降。後方からの差しが決まっているが展開次第ではいくらでも順位に変動が出そうと思った方がよく、はっきりした序列はついていない。
逆転される目もする目も無数にあると思った方がいいだろう。
今回はペースが速まった影響で後方勢に有利だったが、遅くなった時は先団勢という風な入れ替わりが起きかねない。このレースの出走メンバーが多数いるような競走は注意した方がいいだろう。

建依別賞2024予想の最終見解

ひと月の時を経て、高知競馬が帰ってきました。

一時、廃止危機まであった競馬場が今や全国区の馬を送り出しているというのはやはり感慨深いものがあります。今年は2年連続の高知3冠を達成したプリフロオールインに東京ダービーでも4着したシンメデージー、牝馬路線では女傑ハクサンアマゾネスを下したアンティキティラと実力馬も多数で、「高知所属」というだけで馬券を買う身としては警戒することも多くなりました。それほど実力の底上げも進んでいます。

そんな実力馬の1頭に挙げられる⑦ヘルシャフトをここでは自身の◎で。かなりの人気が予想されますがここは逆らわないことにします。黒船賞2着の後も全国交流で活躍を遂げており、高知所属の中でも力が抜けているのは間違いありません。ここも通過点としてくれるはずです。

妙味狙いも込めて〇には⑩ダノンロイヤルを。2走続けて着外ですが現状では明らかに距離が長く、適距離である短距離路線に戻ってくるなら話は別。アポロティアモやガルボマンボ相手に好走もしているならこのメンバー相手にも上位でしょう。

▲には①バリチューロ。短距離での活躍を再度期待します。以下、今回は前残りになるとみて⑨ウインヴェルデ、前からでも競馬のできる④ナムラボスを△。捲ると怖い⑪グラティアスグーまで印を回しておきます。