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北海道スプリントカップ 2024 予想 過去傾向から読み解く有力馬を公開!

厳選地方重賞馬

昨年までは古馬も交えたスプリンター決定戦でしたが、ダート戦線の改革に伴って本年から1200mのスプリント戦、条件も3歳限定のスプリント戦へと姿を変えました。
全国3歳スプリント路線を戦ってきた馬、地元で力をつけてきた馬。
3歳ダート短距離戦線の締め括りとして、夏の門別でぶつかります。

北海道スプリントカップ2024の基本情報

開催日時 2024年8月15日(木)
グレード Jpn3
開催競馬場 盛岡競馬場 12R
コース ダート1,200m

コース解説

2コーナー奥ポケットからスタートし、コーナーはワンターンのつくり。
JRAの競馬場で言えば、福島のダート1150mがやや近いイメージでしょうか。
当然先行争いは激化。ペースが速くなれば外差しのきく競馬場だけに差し馬の台頭も全く珍しくありません。

出走表

馬名 性齢 斤量 騎手 所属地区 調教師 前走 当該距離 当該距離+競馬場 寸評 短評
1 1 ジョーローリット 牝3 54 岩田康誠 栗東 中竹和也 札幌 2勝クラスD1000 1着 2-0-0-0 初出走 ベタ逃げ 前走は肉を切らせて骨を断つ逃げ。競り合った相手を突き放したスピードはお見事で連勝も。
2 2 オスカーブレイン 牡3 56 阿部龍 北海道 角川秀樹 盛岡 ハヤテスプリント(M2)D1200 1着 2-0-1-4 1-0-1-4 テン速い テンからのスピードはピカイチだが今回は同型多数。単騎逃げは厳しいか。
3 3 ティントレット 牡3 56 矢野貴之 小林 荒山勝徳 大井 優駿スプリント(S2)D1200 1着 1-0-0-0 初出走 前走強い 走破時計、勝ち方共に優秀。中距離を経験したことがプラスに働いたか
4 4 ピコイチ 牡3 56 落合玄太 北海道 田中淳司 門別 星雲賞(H3)D1200 2着 1-1-0-0 1-1-0-0 キレ味増 37秒台の脚は魅力的。大井時は吉原が乗っていたように期待馬。
4 5 エスカル 牡3 56 松山弘平 栗東 森秀行 福島 TUF杯(3勝)D1150 1着 2-1-1-2 初出走 実績上位 6月に1勝クラスを勝ってから破竹の連勝劇。古馬混合の3勝クラスで流す余裕ありならここでも。
5 6 エートラックス 牡3 57 鮫島克駿 栗東 宮本博 園田 兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)1着 初出走 初出走 短縮どう 1200はキャリア初。前走は確かに強かったがワンターン1200未経験でどこまで押せるか。
5 7 リコーシャーマン 牡3 56 小野楓馬 北海道 川島洋人 門別 星雲賞(H3)D1200 6着 1-1-0-4 1-1-0-4 まだまだ 重賞となると凡走が目立つ。もう少しレベルアップが欲しい。
6 8 トラジロウ 牡3 56 桑村真明 北海道 角川秀樹 門別 星雲賞(H3)D1200 1着 5-0-0-1 5-0-0-1 世代上位 門別の短距離では上位に位置。ただ2歳の交流重賞時の負けが尾を引く。前に行けないと厳しそうな面もあり。
6 9 ヴィヴィアンエイト 牝3 54 服部茂史 北海道 斎藤正弘 門別 ノースクイーンC(H2) 7着 1-1-0-0 1-1-0-0 相手なり 相手なりにはしっかり走るのだが、今回は相手も強そう。
7 10 チカッパ 牡3 56 武豊 栗東 中竹和也 園田 兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)2着 2-1-0-0 初出走 名手期待 1200の中山でも後方から追い込んでエスカルに勝利有。展開は向きそうで勝機ありか。
7 11 オソレ 牡3 56 吉本隆記 北海道 斎藤正弘 門別 星雲賞(H3)D1200 8着 0-0-0-6 0-0-0-6 静観妥当 流石に離されて負け過ぎで一枚落ちる。
8 12 ストリーム 牡3 56 岩橋勇二 北海道 田中淳司 門別 星雲賞(H3)D1200 4着 3-1-0-2 3-1-0-2 北日本王 前走、内枠が響いて後退。とはいえネクストスターは勝っており、後方からも競馬ができるのは強み。
8 13 デュアルロンド 牡3 56 松井伸也 北海道 佐久間雅 門別 星雲賞(H3)D1200 5着 1-1-1-3 1-1-1-2 軽視禁物 中央遠征時ラムジェットの5着あり。前走の敗戦だけで位置づけを決めるのは早計。

兵庫チャンピオンシップを制したエートラックスはもちろんのこと、3勝クラスまで破竹の勢いで制してきたエスカル、札幌滞在で2勝クラスを制したジョーローリットらもここへ。
対する地方勢は元・門別所属で南関東の優駿スプリントを制したティントレット、道営短距離戦線世代上位のトラジロウ、ストリームらが迎え撃ちます。
かなりハイレベルが予想されます。

前哨戦データ傾向

前哨戦のデータから見えてくる傾向を読み解いていきます。

参考レース④ 兵庫CS(Jpn2)

4/29 兵庫CS(Jpn2) 園田D1400 雨:良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 エートラックス 牡3 57 J.モレイラ 1.28.4 39.2 1
2 チカッパ 牡3 57 吉村智洋 1.28.9 0.5 39.5 4

テンの速さでエートラックスがそのままハナを叩くと、誰にも並ばせることなく圧勝。
インにつけたチカッパも良く追い上げてはいるものの、追いつけず。
しかしこのレースは早めにエートラックスに対して仕掛けたエコロガイア、ギガースにリケアサブルらが早々に脱落したうえでの勝利。上位2頭の力量差が頭一つ抜けていたと捉えていいだろう。

参考レース① 星雲賞(H3)

7/11 星雲賞(H3)門別D1200 曇:稍
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 トラジロウ 牡3 57 桑村真明 1.13.3 37.4 2
2 ピコイチ 牡3 57 落合玄太 1.14.2 0.9 37.6 4
4 ストリーム 牡3 57 岩橋勇二 1.14.3 1 37.9 1
5 デュアルロンド 牡3 57 松井伸也 1.14.4 1.1 38.2 5
6 リコーシャーマン 牡3 57 小野楓馬 1.15.4 2.1 43.3 6
8 オソレ 牡3 57 亀井洋司 1.16.4 3.1 39.5 7

ライトヴェールが後続を離す逃げを見せる中、2番手から進出したトラジロウが鋭く伸び、復活ののろしをあげる完勝劇。600m33秒の推定ラップで進んだ速いペースを苦にせず捉え切った勝利は圧巻だった。
今シーズン初戦こそ崩れたものの、その後はしっかりと本調子に戻してきた。
条件こそ違うが勝ち時計は昨年6着クラス。本番でどこまで縮めることができるか。

参考レース② フロイラインスプリント(H3)

5/16 フロイラインスプリント(H3) 門別D1200 雨:稍
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 ヴィヴィアンエイト 牝3 55 服部茂史 1.14.1 38.1 1

やや置かれた4番手からの仕掛けとなったヴィヴィアンエイトだったが、飛ばしたライトヴェールをお得意の末脚でしっかり差し切って勝利。1700mでも好走しているだけにタフなレースとなっても持久力はほかの馬よりあると見ていいだろう。
世代上位なのは間違いなく、あとはこの末脚が中央馬相手のレースでも通用するかどうか。
展開的には向きそうなだけにチャンスありか。

参考レース③ 優駿スプリント(S2)

7/10 優駿スプリント(S2) 大井D1200 曇:良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 ティントレット 牡3 56 矢野貴之 1.12.8 37.9 1

ここまでダート3冠路線をひた走っていたティントレットだが、一気短縮がびたりとはまり見事な重賞制覇を飾って見せた。今年春の東京スプリントは重馬場で1.12.3。
時計の出にくい良馬場で0.5差の時計ならかなりの好素材だろう。
クラシック戦線を走っていたときとは別馬。ダークホースと見ていいだろう。

参考レース④ ハヤテスプリント(M3)

7/12 ハヤテスプリント(M3) 盛岡D1200 晴:良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 オスカーブレイン 牡3 56 山本聡哉 1.12.3 37.7 2

好スタートから先手を取り、11頭を引き連れての逃げ。
ペースは全く緩まず4コーナーを回るころには完全にセーフティリード。直線に向いても軽く追われるだけでマッシャーブルム以下を問題にせず圧勝。
スタートからのスピードは本物で、簡単にハナを取り切ることができれば怖い存在になる。

参考レース④ ネクストスター北日本

4/18 ネクストスター北日本 門別D1200 曇:重
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 ストリーム 牡3 57 岩橋勇二 1.13.9 38.7 3
2 ヴィヴィアンエイト 牝3 55 服部茂史 1.14.2 0.3 38.4 7
3 デュアルロンド 牡3 57 松井伸也 1.14.2 0.3 38.5 6
4 オスカーブレイン 牡3 57 阿部龍 1.14.2 0.3 39.4 5
8 トラジロウ 牡3 57 桑村真明 1.14.9 1 38.7 1
10 リコーシャーマン 牡3 57 小野楓馬 1.15.4 1.5 40.2 9
13 オソレ 牡3 57 阿岸潤一 1.17.2 3.3 41.6 13

オスカーブレインが引っ張る速い流れの中、好位から脚を伸ばしたストリームが一気に抜け出して勝利。最後は後方勢が一気に伸びる中しっかり抑えきる強い競馬を見せた。6番人気ながら好走したデュアルロンドは戦ってきた相手を考えれば妥当。
このレースはレベル自体がかなり高く、好走馬が軒並み別のレースで活躍している。
トラジロウは末脚が不発。前に行けなかった分もありそうで、展開次第では再度見直したいところではある。

参考レース④ TUF杯(3勝)

7/20 TUF杯(3勝) 福島D1150 晴:良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 エスカル 牡3 54 松若風馬 1.07.3 36.2 1

芝からダートになる特殊なコース形態の中でも影響なくハナを取り切ったエスカル。騎乗した松若風馬が追い出したのは最後の200m程度で、直線に向いてから何度も後ろを確認しての余裕ぶり。それでいて最後まで気を抜かないよう追いどおしたことは必ず生きてくるに違いない。
2歳時とは完全に別馬。

参考レース④ 3歳上2勝クラス

7/27 3歳上2勝クラス 札幌D1000 曇:良
着順 馬名 性齢 斤量 騎手 走破タイム 1着とのタイム差 上り3F 人気
1 ジョーローリット 牝3 52 角田大河 0.58.7 35.7 1

芝の重賞に出走しただけあってスピードはピカイチのジョーローリットが、プレッシャーをかけてきたスコーピオンに対しても意を介さずに先頭。競ってこようとしたスコーピオンを競り落とすとあとは独壇場。1000mの開催時計トップタイを叩き出してゴール坂を駆け抜けた。軽視は禁物。

最終見解

北海道スプリントカップといえば様々な変遷を遂げてきたレースでもあります。古くは札幌開催で、地方競馬の札幌開催がまだあった時代でした。その後、今は無き旭川競馬場にて開催。まだブリーダーズゴールドCがG2だった時代でした。そして現在の門別競馬場で古馬限定のスプリント戦として開催。今年から3歳限定のスプリント競走として生まれ変わりました。個人的には札幌、函館の地方開催を再び見たいものですが…予算的に厳しい状況もあり、儚き夢となりそうです。もし叶うのであれば幼少期に見た記憶のある札幌地方開催をもう一度見てみたいですね。

超難解の北海道スプリントカップ、◎はかなり迷いましたが⑤エスカルで。前走の勝ち方が圧巻で、3勝クラスで古馬をあれ程千切るのであればこの時期の完成度はかなり高いです。芝スタートで先手を取れていたように、スピード能力もかなりあり先手を取る可能性も高く、同型が数多いこのレースで一番逃げ切りの可能性が高いのではないでしょうか。

〇には⑩チカッパ。兵庫チャンピオンシップで先行して後退しなかった強さももちろんですが、1勝クラスを追い込んで勝っているところを一番に評価しました。
今回、間違いなく超ハイペースの予想。となれば末脚の切れる馬を候補に挙げない訳にはいきません。直線の短い中山1200で追い込んで勝っているのは大きなプラス。

▲には道営⑫ストリームを。前走こそ案外でしたが枠に泣いた印象。交流Jpn2で4着の実績に、ネクストスター北日本で追い込んできた勝ち方は評価すべきでしょう。人気が予想される⑥エートラックスは△まで。同じく⑧トラジロウ、④ピコイチ、☆に⑬デュアルロンドで〆ます。

◎ ⑤ エスカル
〇 ⑩ チカッパ
▲ ⑫ ストリーム
△ ⑥ エートラックス
△ ⑧ トラジロウ
△ ④ ピコイチ
☆ ⑬ デュアルロンド
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