競馬における三連複は、3着以内に入る馬を順不同で3頭予想する券種です。
この中でも特に初心者に優しい、そして高配当を狙える買い方が「三連複ボックス」
この方法では、選んだ馬全ての組み合わせを購入するため、的中率を大幅に上げることが可能です。
しかし、その便利さの裏で、無駄な買い目や馬券代の増加といったデメリットも。
本記事では、三連複ボックスの基本から、計算方法、メリット・デメリット、そして効果的な買い方まで、詳しく解説していきます。
三連複ボックスとはどんな買い方なのか
三連複ボックスは、選択した複数の馬がレースで1位から3位に入る全ての組み合わせを購入する競馬の賭け方です。
この方法では、指定した馬の任意の3頭が上位3位内に入れば、どのような順番であっても”的中”となります。
特に競馬初心者にとって、複数の可能性をカバーできるため、的中しやすく、競馬の楽しみを広げることができる賭け方です。
三連複ボックスの点数計算式解説
三連複ボックスの点数計算式は、選択した馬の数をXとした場合、
X×(X−1)×(X−2)÷6で計算されます。
この式により、購入する組み合わせの総数を求めることができます。
例えば、6頭を選んだ場合、計算式は
6×(6−1)×(6−2)÷6=20となり、20通りの組み合わせがあることを意味します。
この計算式を理解し活用することで、効率的に三連複ボックスを購入する際に参考にしてみてください。
三連複ボックスの点数早見表
三連複ボックスの点数早見表は、選択した馬の数に応じた購入組み合わせに照らし合わせてみてください。
以下は、馬の数とそれに対応する組み合わせの点数を示した早見表です。
馬の数 | 組み合わせの点数 |
---|---|
3頭 | 1通り |
4頭 | 4通り |
5頭 | 10通り |
6頭 | 20通り |
7頭 | 35通り |
8頭 | 56通り |
9頭 | 84通り |
10頭 | 120通り |
11頭 | 165通り |
12頭 | 220通り |
三連複の様々な買い方
三連複には、選んだ馬全ての組み合わせを購入する「ボックス」以外にも買い方があります。
ここでは、三連複ボックスとは異なる、三連複でよく使われる他の主要な賭け方を見ていきましょう。
・フォーメーション
流し
三連複流しは、一定の軸馬を決め(1頭または2頭)、残りの位置に入る可能性のあるすべての馬を選択する方法です。
例えば、「1番を軸流し」とする場合、1番が1着から3着のいずれかに入るすべての組み合わせを購入します。
軸馬が確実に上位に来ると見込んで、その他の順位を広くカバーする買い方です。
フォーメーション
三連複フォーメーションは、1頭目2頭目3頭目となる馬番を選択し、最も可能性が高いと思う特定の組み合わせを厳選して購入する方法です。
レースの展開や馬の能力を分析し、その組み合わせをすべて購入することで、戦略的な馬券購入を組み立てることが可能になります。
しかし、選んだ1頭目の馬が3着以内に入らなければ不的中となってしまうので、自身のあるレースで予想することがおすすめです。
三連複ボックスが「的中率を優先する」戦略であるのに対し、フォーメーションや流しは「的中させたときの配当を意識した」買い方、更にフォーメーションは「的中させる自信がある組み合わせに絞る」買い方と言えるでしょう。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、賢く利用していくことが競馬での楽しむためのコツです。
三連複ボックスのメリット
ここまでで三連複ボックスについて、どのよう馬券なのか理解できたことでしょう。
ここからはこの購入方法が持つメリットをいくつか解説します。
・予想が簡単
・平均配当が魅力
初心者でも的中しやすい
三連複ボックスの最大のメリットは、選んだ馬のどの3頭が上位3位内に入っても的中となるため、初心者でも比較的簡単に的中させやすい点です。
複雑な予想や厳密な順位決めを必要とせず、自分が応援したい馬を選ぶだけなので、競馬を始めたばかりの方でも楽しみながら馬券を購入できます。
予想が簡単
三連複ボックスは、どの馬が1位から3位に入るかを予想するだけで良く、馬の順位を正確に予想する必要がありません。
これにより、予想の難易度が下がり、馬券選びをよりシンプルに楽しむことができます。
特に、複数の馬にチャンスがあると思われるオープンなレースでは、この買い方が特に有効です。
平均配当が魅力
三連複ボックスは、単勝や馬連と比べて平均配当が高い傾向にあります。
これは、3頭の組み合わせを当てる必要があるため、難易度が高い分、配当も上がるためです。
そのため、少ない投資で大きなリターンを目指すことが可能になります。
三連複ボックスは、これらのメリットから、多くの競馬ファンにとって魅力的な賭け方と言えるでしょう。
自分なりの予想スタイルや、レースの楽しみ方を見つけるためにも、一度試してみる価値があります。
三連複ボックスのデメリット
三連複ボックスの購入方法には、その手軽さや的中しやすさの裏でいくつかのデメリットも存在します。
・馬券代がかさむ
・予算管理が難しい
これらを理解することで、より賢く馬券を楽しむことができます。
無駄な買い目が増える
三連複ボックスでは、選んだ馬の全ての組み合わせを購入するため、実際には可能性の低い組み合わせまで購入することになります。
これにより、不要な買い目が増え、的中したとしても無駄に購入した分のせいでトリガミになることも。
特に、選んだ馬の数が多ければ多いほどトリガミになるリスクは高くなってしまいます。
馬券代がかさむ
選択した馬の数が増えると、その分、購入する組み合わせの点数も増加します。
これは、馬券の購入代金が増えることを意味し、特に予算を限定して遊びたい方にとっては大きなデメリットになるでしょう。
3頭選ぶだけでも組み合わせは1通りですが、4頭になると4通り、5頭で10通りと増加してしまうので注意が必要です。
予算管理が難しい
無駄な買い目が増え、馬券代がかさむことは、必然的に予算管理を難しくします。
特に、高い配当を狙って多くの馬を選択する戦略を取る場合、投資額に見合うだけのリターンを得られないことも。
的中率を上げるために多くの組み合わせを購入する戦略は、長期的に見て収支がマイナスになるリスクも含んでいるので、長く楽しみたい方は予想をしっかりして点数を抑えるようにしましょう。
これらのデメリットを踏まえつつも、三連複ボックスは適切に使えることで、より競馬が楽しくなります。
購入する馬の数や組み合わせを慎重に選び、予算内で楽しむことが重要です。
三連複ボックスのおすすめの買い方
三連複のおすすめの買い方を紹介します。
始めて三連複ボックスでの予想や購入を検討している方は是非参考に予想をしてみてください。
・軸馬が決めづらいレースを選定
・穴馬を絡めた予想
三連複ボックス6頭20点で賭ける
6点賭けが推奨される理由は、比較的少ない投資で広範囲の組み合わせをカバーできるためです。
6頭から3頭を選ぶ組み合わせは20通りであり、1点100円で購入すれば、合計2,000円の投資で比較的的中率も高く、高配当も期待できるでしょう。
そのため、まずは信じて三連複ボックスを6頭20点で賭けてみることをおすすめします。
軸馬が決めづらいレースを選定する
三連複ボックスを利用する際は、レース選定が非常に重要です。
軸馬が明確に決まらない、予想が分かれるレースを選ぶことで、配当を上げるチャンスが多くあります。
また、出走馬同士の実力差が小さいレースや、条件変更があるレースなど、予想が難しいレースがおすすめです。
穴馬を絡めた予想をする
三連複ボックスで高い配当を狙うためには、穴馬を見つけることが鍵となります。
人気薄の馬でも、条件に合ったレースや適性があれば、上位に食い込む可能性があるのが競馬の魅力。
穴馬の選定には、直感だけでなく、データに基づいた分析が必要です。
まとめ
三連複ボックスは、選んだ3頭がどの順位でゴールしても的中する可能性があるため、特に予想が難しいレースで役立つ買い方です。
三連複ボックスを上手に使うためには、適切な馬の選択、レースの見極め、上手な資金管理が必要でしょう。
高配当を狙うには穴馬を見つけることが重要になりますが、コストを抑えるためにも選択する馬の数には注意が必要です。
三連複ボックスを上手く使って、競馬の楽しさとともに、配当獲得のチャンスを最大限に高めましょう。